■安倍晋三首相らが出席して衆院予算委員会の集中審議が開かれました。テーマは「公文書管理問題等」。森友・加計学園問題や自衛隊日報問題などをめぐって論戦が交わされました。タイムラインで追うとともに、朝日新聞政治部で国会を担当する斉藤太郎記者が解説しました。

■野党、追及も「分裂」 自民幹部「あんなもんじゃないか」

○寸評(斉藤記者) 加計(かけ)、森友、自衛隊の日報、厚生労働省の是正勧告――。政権を揺るがす問題が同時に噴出する中、11日の衆院予算委員会集中審議で、野党は安倍晋三首相を攻め立てた。だが、どうももの足りない。攻めどころが多すぎることを差し引いても、民進党の分裂が響き、追及がバラバラだったためだろう。

  この日の最大の焦点は、加計学園の獣医学部新設計画をめぐり、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が愛媛県職員らに「首相案件」と述べたと記された県の文書が発覚した問題。確かにヒリヒリとした緊張感が漂う論戦もあった。

  首相が愛媛文書の内容を否定する柳瀬氏を「信頼している」と答弁すると、立憲民主党の枝野幸男代表は「おかしい」と一喝。柳瀬氏と愛媛県の担当者の双方を証人喚問し、どちらがウソをついているか解明するよう求めた。ただ、あらゆる疑惑を追及しようと、森友問題や日報問題にテーマを移していった。

  続く希望の党の玉木雄一郎代表は、首相が獣医学部の事業者が加計学園だといつ知ったかを繰り返し問うた。首相は従来、昨年1月20日の計画の正式決定の際に認識したと説明してきたが、この日はいったん「1月20日に承認した」と発言。その後、「1月20日に初めて承知した」と従来の言い回しに戻した。なぜ首相が「承認」という言葉を使ったかを深掘りせず、話題を森友問題に切り替えた。

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