No Nukes 原発ゼロ

福島原発事故を契機に「原発」及び「気になるニュース」をキーワードとした情報収集を始めました。私のスクラップブックです。(by iwane)

カテゴリ:●原発と対応 > 原発再稼働

2017年10月30日05時00分

 原子力規制委員会の2代目委員長に更田豊志(ふけたとよし)氏が就いて、1カ月がすぎた。

 発足から5年率いた田中俊一前委員長のもとで、更田氏は委員や委員長代理を務めてきた。田中氏と二人三脚で築いた土台をもとに、積み残された課題への取り組みが問われる。

 東京電力福島第一原発の事故後、原子力安全行政の刷新を担った規制委は、「透明性と独立性」を目標に掲げてきた。

 透明性についてはかなり徹底されている。テロ対策などを除いて会議はほとんど公開され、資料や審議内容はウェブサイトで確認できる。毎週の委員長会見は動画や速記録でたどれ、他省庁が見習うべき水準にある。

 独立性も、電力会社とのなれ合いが批判された以前の態勢と比べて改善されたと言える。

 ただ、新規制基準に照らして原発再稼働の是非を判断する適合性審査には問題が残る。評価の対象が機器などに偏り、電力会社の組織運営や職員の意識に対する審査が不十分だからだ。

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衆院選の結果について話す神津会長=水戸市で

 連合茨城は二十七日、水戸市内で定期大会を開いた。

出席した連合の神津里季生(りきお)会長が会見し「時期は特定していないが、将来的には原子力エネルギー依存から脱却する。一方、地元住民の同意が得られれば再稼働もありうる、というのが連合の統一認識」と説明した。

 その上で、支援した希望の党が公約で「二〇三〇年までに、原発ゼロ」と掲げたことを批判。「小池(百合子)代表の周辺が、いたずらに政策の幅を狭めた」と希望の公約を批判した。

 神津会長は、東海第二原発の再稼働の是非を巡り、県内の公認候補で、賛否が分かれた点に「(三〇年までと期限を切ったことで)候補者間の意見が違うように見られてしまい、希望が失速した一因になった」との見解を示した。

 その上で、民進党が掲げていた、三〇年代の脱原発についても「ハードルが高いと思っている」と指摘し、「廃炉技術の確立や再生エネルギー普及など、きちんとした裏付けを伴う工程表を政治の責任で確立していくことが必要」とした。

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 衆院選公示直前の今月四日、原子力規制委員会は、東京電力柏崎刈羽原発が、3・11後の新基準に「適合」すると判断し、福島の事故を起こした東電に、原発を運転する「適格性」があると認めた。

 九月末、国と東電は廃炉への工程表を改定し、福島第一原発1、2号機のプール内に保管されている使用済み燃料の取り出しを三年間、延期した。

 メルトダウン(炉心溶融)で溶け落ちた燃料デブリ(固まり)の取り出しに至っては、その方法の決定すら一年先延ばしになった。

 公示の当日、福島地裁は、原発事故でふるさとを追われた福島県住民らの訴えを認め、国と東電に賠償を命じる判決を言い渡した。

 被害者への賠償が不十分との司法判断だ。

 事故処理の費用は総額二十二兆円に上ると見積もられ、さらに増大する見込みという。そのツケは国民にも回される。

 福島県からの避難者は、いまだ五万人以上に上る。

 後始末の道のりは遠く険しい。

 これだけを見ても、東電のどこに「適格性」があるのだろうか。廃炉や賠償の進展を上回るスピードで、福島の風化が進んでいるのではないか。危険である。

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2017年10月12日05時00分

 その土地で生まれ、育ち、仕事をし、多くの人とふれあいながら人格を形成していく――。

 そんな幸せで穏やかな生活を根底から破壊した原発事故の罪深さに、思いをいたした人も多いのではないか。

 東京電力福島第一原発の事故をめぐり、被害者約3800人が国と東電を相手取った裁判で、福島地裁は双方の責任を認め、損害賠償の支払いを命じた。3月の前橋地裁に続く「国敗訴」の判決である。

 政府は長年、原発を国策として推進してきた。原子力行政にかかわる者は、「安全神話」によりかかって過酷事故を招いた反省をもう一度胸に刻み、安全性の向上や被害者の救済に取り組まなければならない。

 同様の裁判は全国で約30件あり、津波の襲来を予見できたかが大きな争点になっている。これまでに三つの地裁で判決が言い渡されたが、いずれも国の機関が02年に発表した見解などをもとに予見可能性を認めた。

 このうち先月の千葉地裁は、「たとえ対策を講じても事故を防げなかった可能性もある」として、最終的に国の責任を否定した。原発事故の重大性を見ない、甘い判断といわざるを得ない。それに比べて福島地裁は、法廷での専門家の証言や、事故時の状況、データを踏まえながら、取り得た措置を丁寧に説明していて説得力に富む。

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