どうやら共産党は、清水の舞台から飛び降りる覚悟で野党共闘による連立政権入りをあきらめて、もとの「確かな野党」に戻る方針を固めたようだ。

 沈黙していた北朝鮮問題について、記者会見を開き、北朝鮮問題の平和的解決に向けて国際社会に呼び掛ける事を明らかにした。

 その前には天皇退位の儀式は国民主権に反するという記者会見を開いた。

 そして来年の地方統一選や参院選に、次々と共産党候補者を発表し始めた。
 明らかに、野党共闘優先から、元もの共産党に舵を切ったのだ。

 無理もない。
 野党第一党の民進党が分裂したまま、まとまる気配はない。

 おまけに、みな共産党から距離を置くようになった。
 野党共闘したくてもする相手がいなくなったのだ。

 そんな野党とこれ以上野党共闘を進めても、共産党にとって得るものは何もなく、失うものの方が多いからだ。

 それでいいのだ。
 もはや政権交代など近い将来ありえない。

 そして野党不在で自公政権が続いても、山積する内外の問題に自公政権は正しく対応できそうもない。

 ならば、国民に代って自公政権を批判、監視する役割を一手に引き受ければいいのだ。
 批判、監視能力は共産党が断トツだ。

 国民は、共産党に政権を担ってもらいたいとは決して思わないが、自公政権を厳しく批判、監視させるのは共産党が一番と思っている。

 その期待に応えればいいのだ。
 共産党は、再び、元の、「唯一で、確かな野党」に戻ればいいのである(了)