きのう3月11日に、政府主催の東日本大震災6周年追悼式が行われた。
 
 私が驚いたのは、その追悼式で述べた安倍首相の式辞の中に、「原発事故」ということばがどこにも使われていなかったことだ。

 これまでの追悼式辞では必ず使われていたというのにである。

 この驚くべき事を私が知ったのは、共同通信が配信し、東京新聞が一段の小さな記事でそれを記事にしたからだ。

 その他の大手新聞にはその記事は見当たらない。
 この共同の配信がなければ、私は知らないままだっただろう。

 そして、おそらく共同通信や東京新聞を読んでいない多くの一般国民は。まったく知らないままだろう。

 私は、これは明らかに安倍首相の確信犯だと思う。
 原発事故はもう終わりにしたいのだ。
 原発再稼働を定着させたいのだ。

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 アンダーコントロールという大嘘を早く国民に忘れてもらいたいと考えているのだ。

 要するに、もう6年もたったのだから、原発事故の後始末は自分の政権からなくしてしまいたいということだ。

 原発事故や放射能汚染で、今なお失われた生活を取り戻せない人たちが大勢苦しんでいるというのにである。

 このことだけでも安倍首相という人物は首相失格だ。
 いや、その前に、人間失格だ。
 とんでもないひとでなしである(了)

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首相式辞「原発事故」使わず 6回目の追悼式で初
 
 東京都内で十一日に開かれた東日本大震災の政府主催の追悼式で、安倍晋三首相は「原発事故」の文言を式辞で使わなかった。追悼式は震災翌年の二〇一二年から毎年開かれ、今回が六回目。昨年までは首相式辞の中で必ず触れていた。

 「原発事故との戦いは続いています」。一二年の式辞で当時の野田佳彦首相はこう述べた。安倍首相は一三、一四年に「原発事故のためにいまだ古里に戻れない方々も数多くおられます」と同じ表現で言及。一五、一六年は「原発事故のために住み慣れた土地に戻れない方々」との言い回しだった。

 今回は「復興は着実に進展していることを実感します」「福島においても順次避難指示の解除が行われるなど、復興は新たな段階に入りつつある」などと復興の成果を強調した。

◆さらに復興加速 式辞全文

 本日ここに、文仁親王同妃両殿下のご臨席を仰ぎ、「東日本大震災六周年追悼式」を挙行するに当たり、政府を代表して、謹んで追悼の言葉を申し上げます。

 かけがえのない多くの命が失われ、東北地方を中心に未曽有の被害をもたらした東日本大震災の発生から、六年の歳月が流れました。

 最愛のご家族やご親族、ご友人を失われた方々のお気持ちを思うと、今なお哀惜の念に堪えません。ここに改めて、衷心より哀悼の意をささげます。また、被災された全ての方々に、心からお見舞いを申し上げます。

 被災地に足を運ぶ度、震災から六年を経て、復興は着実に進展していることを実感します。インフラの復旧がほぼ終了し、住まいの再建や産業・なりわいの再生も一歩ずつ進展するとともに、福島においても順次避難指示の解除が行われるなど、復興は新たな段階に入りつつあることを感じます。しかしながら、今なお十二万人の方が避難され、不自由な生活を送られています。

 被災者の方々お一人お一人が置かれた状況に寄り添いながら、今後とも、心と身体のケアや新たな地域社会の形成など、復興の進展に応じた切れ目のない支援に力を注ぎ、さらに復興を加速してまいります。

 同時に、震災による大きな犠牲の下に得られた貴重な教訓を、常に顧みながら、英知を結集して、防災対策を不断に見直してまいります。政府一丸となって、災害に強い、強靱(きょうじん)な国づくりを進めていくことを、改めて、ここに固くお誓いいたします。

 震災の発生以来、地元の方々のご努力をはじめ関係する全ての方々の大変なご尽力に支えられながら、復興が進んでまいりました。日本各地のみならず、本日ここにご列席の、世界各国・各地域の皆さまからも、多くの、温かく心強いご支援をいただきました。改めて、心より感謝と敬意を表したいと思います。

 東日本大震災の教訓とわが国が有する防災の知見や技術を世界の皆さまに役立てていただくことは、われわれの責務であり、今後、防災分野における国際貢献を、一層強力に進めてまいります。

 わが国は、幾度となく、国難と言えるような災害に見舞われてきましたが、その度に、勇気と希望をもって乗り越えてまいりました。今を生きる私たちも、先人たちに倣い、手を携えて、前を向いて歩んでまいります。

 御霊(みたま)の永遠に安らかならんことを改めてお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆さまのご平安を心から祈念し、私の式辞といたします。